ライラック
漫才/僕の相方は漢字が読めぬ
アクセス数:81 サイズ:12.4KB(middle) 投稿日時:2016年06月19日 21時30分 更新日:2016年06月19日 21時30分 投稿者:いしかわゆうき
石川:どうもライラックの石川です。皆さんよろしくお願いいたします。

鈴木:そして僕がライラックの鈴木でございます!

石川:好きな調味料じゃなくて名前を言えよ!

鈴木:名前を言ったんだよ! 自己紹介でいきなり「酢好きです」なんて言う訳ねえだろ!

石川:それは失礼しました。ところで僕、先日「ふうじゃ」になりましてね。

鈴木:んあ? 何だよ「ふうじゃ」って。

石川:おかげ様で今は「ふうじゃ」では無いんですけど「ふうじゃ」になるのは辛いですよね。
   皆さんも「ふうじゃ」になった経験はあると思いますが…………。

鈴木:疑問を無視して話を進めるなよ! 「ふうじゃ」が何なのかを説明しろ!

石川:「ふうじゃ」を知らないんですか? 「風」という字に邪悪の「邪」と書いて「ふうじゃ」ですよ?

鈴木:「風邪」(かぜ)じゃねえか! そう書いて「カゼ」と読むんだよ!

石川:まあ「ヤク」を使ったらすぐ元気になったんですけど。

鈴木:普通に「薬」(くすり)と言え! 危ない意味に取られるだろうが!

石川:そういえば子供の頃、熱を出したときには「おちちさん」が「おどさん」に
   大好きな「こまめばー」を買ってきてくれたものです。

鈴木:「お父さん」が「お土産」に「小豆バー」を買ってきてくれたんだな!? 何となく分かるようになってきたぞ!

石川:そういう訳で今回はですね、本当に「おとこじ」の読み方は「ナンシー」という話をしたいと思います。

鈴木:「漢字」の読み方は「難しい」って言いたいのか!? まあ確かにややこしい読み方の漢字は多いですね。

石川:例えば「人」という字に「一」を加えると「大きい」という字になったりします。知っていましたか?

鈴木:そんなレベルの話なのかよ! ややこしい読み方といったら、
   清水(しみず)という字に「寺」を加えると清水寺(きよみずでら)と読む。みたいな奴とかじゃねえのか!?

石川:そうそう。殺人の「殺」という字に「る」を加えると「殺る」(やる)と読んだりしますよね。

鈴木:それは違う気がするぞ! それから「明後日」(みょうごにち)と書いて「あさって」と読むとか。

石川:あと「相方」と書いて「バカ」と読んだり。

鈴木:読まねえよ! お前が勝手に言ってるだけだ!

石川:それから「本気」と書いて「ポンケ」と読んだり。

鈴木:「マジ」だろ! 何だよ「ポンケ」って!

石川:他には「韓流」と書いて「はんナントカ」と読んだり。

鈴木:「はんりゅう」な! 何で「りゅう」の方が読めねえんだ!

石川:そうそう「悟り」と書いて「小五ロリ」と読みますね。

鈴木:読むわけねえだろ! 勝手に漢字を分解するな!

石川:人の「なじ」にもややこしいものが多いですよね。

鈴木:「名字」(みょうじ)だよ! まあ確かに多いな。

石川:「島崎」は「しまざき」なのか「しまさき」なのか。

鈴木:そういうややこしさか! 本人に聞け!

石川:「渡辺」は「わたなべ」なのか「わたべ」なのか「たなか」なのか。

鈴木:最後のは有り得ねえだろ! そうじゃなくてややこしい読み方の名字といったら
   「ながたにがわ」と書いて「長谷川」(はせがわ)さんとか、そういう奴だろ!

石川:はいはい「そうおつおんな」と書いて「はやおつじょ」さんとかですね。

鈴木:「早乙女」(さおとめ)だ! 何一つ読めてねえな!

石川:「ごじゅうやまかぜ」と書いて「五十嵐」(いがらし)さんとか。

鈴木:ちょっと待て! 「五十嵐」は「いがらし」と普通に読めるのに「嵐」は「やまかぜ」って読むのかよ!

石川:「東」に「雲」と書いて「東雲」(しののめ)さんとか。

鈴木:普通に合ってるじゃねえか! この流れだったら何かを仕掛けて来ると思うだろ!

石川:それから「シモ」の名前も読みにくいものが多いですよね。

鈴木:下(した)の名前だろ! まあキラキラネームが流行ってるからな。

石川:「陰茎」とか「生殖器」とか、いざ口にするのは躊躇してしまいますもんね。

鈴木:待てやコラ! 「シモ」の名前って下半身の名称のことかよ! そして「読みにくい」のは精神的な問題か!

石川:「口にする」と言っても「言葉を発する」という意味であって
   「咥える、むしゃぶりつく」という意味では無いですよ…………いっひっひ。

鈴木:分かっとるわ、ボケが!

石川:それはそうと、こういう単語をまとめて「書けるけど読めない漢字」っていう本でも書こうかな。

鈴木:既に似たようなタイトルの本があるわ! いいからキラキラネームについての話をしろ!

石川:キラキラネームってどうも好きになれないんですよねえ。個人的には「嫌い嫌いネーム」と呼んでいます。

鈴木:下らねえこと言ってんじゃねえよ! でも本当にルールが無いんですよね。「夜」という一文字で「ナイト」くんとか。

石川:はいはい「文」一文字で「学校」ちゃんとかね。

鈴木:地図記号かよ! いねえだろ、そんな名前の子は!

石川:「王」一文字で「ワン」ちゃんとか。

鈴木:中国人かよ! もしくは三冠王限定の呼び名だ!

石川:そういえば「ONE」と書いて「ワン」と読むのも、よくよく考えたらややこしいですよねえ。

鈴木:何の話だよ! もはや名前も漢字も関係ねえじゃねえか!

石川:もっと難しいのが「私は駅へ行く」っていう文章の「は」を「わ」と発音し、
   「へ」を「え」と発音するっていうルールですね。僕はコレを理解するのに15年の月日を費やしました。

鈴木:バカじゃねえの!?

石川:で、一番分かりにくいのが「H2O」の読み方と意味ですね。

鈴木:今度は化学式か! 「エイチツーオー」は水だろ!

石川:いえ「平成20年」です。

鈴木:すまない早とちりだった…………うるせえ、どっちにしても話が逸れてんだよ! キラキラネームの話はどこへ行った!

石川:せやかてウチ興味あらへんしなあ。

鈴木:標準語を失念するほどにか!? なかには面白い奴もあるんだぞ「宇宙」と書いて「ソラ」くんとか。

石川:ほうほう「宿命」と書いて「サダメ」ちゃんとか。

鈴木:……まあ「サダメ」ちゃんっていう名前、俺は聞いたことねえけど。

石川:「頼る」に「朝」と書いて「ヨリトモ」くんとか。

鈴木:今時っぽくねえな! それってキラキラネームか!?

石川:「大きい」に和風の「和」と書いて「トマト」くんとか。

鈴木:「大和」(ヤマト)くんだよ! 「宇宙戦艦トマト」とか間抜け過ぎるだろ! 
   それから「黄色い熊」と書いて「黄熊」(ぷう)っていう名前が実際にあるそうですよ。

石川:なるほど。ということは「青いタヌキ」と書いて「青狸」(ドラえもん)ですね?

鈴木:突っ込む気の失せるような微妙なボケするんじゃねえ! せめて「猫」にしとけよ!

石川:じゃあ「紅の豚」と書いて「紅豚」(もりやましゅういちろう)くんというのは?

鈴木:何で声優さんの名前なんだよ! 「ポルコ」とかでいいだろ!

石川:「桃色の糞」と書いて「桃糞」(アラレ)ちゃんは?

鈴木:ピンクのウンコと言えばアラレちゃんだけど! 流石に「糞」って字は役所が受け付けねえだろ! 
   あと「幻の銀侍」(まぼろしのぎんじ)という名前の子が存在するとか。

石川:文章もアリなんですねえ。ということは「トイレの神様」に「料理の鉄人」
   それから「風の谷のナウシカ」という名前の子も当然いるんですよね?

鈴木:何が「ということは」「当然」なのか全く分からんが多分いねえよ! 
   それから、ちょっとどうかと思う名前に「亜菜瑠」(あなる)というのがあるんですって。

石川:いやいや、それを認めてしまっては大抵のモノがアリになってしまうではありませんか。
   「双球」と書いて「おっぱい」ちゃんとか。

鈴木:うむ。それはないだろとツッコミたいところだが「あなる」が良くて「おっぱい」が駄目な理由が俺には説明できんなあ。

石川:「白い山脈」と書いて「おっぱい」ちゃんとか「熟れに熟れた魅惑の果実」と書いて「おっぱい」ちゃんとか
   「はち切れんばかりのタプタプとした豊麗な水風船」と書いて「おっぱい」ちゃんとか。

鈴木:もういいわ! 何だよその安っぽい官能小説のような表現の羅列は! 
   やっぱりどうせなら綺麗だと感じる名前が良いですよね。「星の光」と書いて「星光」(きらり)ちゃんとか。

石川:ほう擬音ですか良いですねえ。じゃあ「嘔吐」と書いて「おえええええ」くんは?

鈴木:最悪だよ! 綺麗な名前が良いという話をしてんだろうが!

石川:「妖艶に微笑む美しい婦人の豊満な乳房を儚げな美少年が獣欲の赴くままに夢中で揉みしだいた」と書いて
   「もにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅもにゅ」は?

鈴木:もういい! やめろ!

石川:…………さて、これ以上続けてもマンネリな展開しか見えてこないということで、この辺で漫才を終了したいと思います。

鈴木:正直だな随分と! なんて斬新なピリオドの打ち方なんだ!

石川:それでは、まとめの言葉を。僕たちは、より多くの人たちを「わらがん」にすべく
   「ひとけ」のある漫才師を目指していきたいと思っています。

鈴木:「笑顔」(えがお)に「人気」(にんき)な! さっきから絶対わざと言ってるだろ!

石川:そのために「能力」と書いて「ちから」を磨き、「宿敵」と書いて「とも」である鈴木と共に、
   「夢の欠片」と書いて「フラグメント」を手に入れます!

鈴木:中二病か、お前は! ていうか俺はお前にとって「宿敵」なのかよ! せめて「相方」と書いて「とも」だろ!

石川:「相方」と書いて「とも」ですって? いやいや、そんな読み方は無いですよ。

鈴木:どの口がほざくか! いい加減にしろ!

石川:どうも、ゆうなんうございました。

鈴木:「有難う」(ありがとう)ございましただ! もういいよ!

2人:ありがとうございました。
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評価者:magnets 評価:5 投稿日時:2016-06-20 23:10:52
「ごじゅうやまかぜでいがらし」と「宇宙戦艦トマト」のところ良かったです。

正直言うと、僕は漢字の読み方って絶対面白くならない題材だと思って読んでたんですけど、
ある程度面白かったのでびっくりしました。めちゃくちゃ技術ありますね。
ただ、どうしても題材が難しいせいか、ほとんどのボケは想像の範疇に収まってしまったかなと。
構成も文章もほぼほぼ完璧なので、あとは中身ですね。自分しかしてない発想だと自信を持って言えるものをぶつけて来てほしいです。