PINKY PUNK PUMPKIN POP!!
コント/天国ニオケルPINKY PUNK PUMPKIN POP!!
アクセス数:78 サイズ:31.8KB(Long) 投稿日時:2017年01月26日 17時27分 更新日:2017年01月26日 17時27分 投稿者:magnets
まい:死にたくないいいい!死にたくないよおおおお!!!

陽一:落ち着いて。

まい:死にたくないんだって!!!まだ死にたくないの!!!

陽一:落ち着けって。

まい:死ぬのは嫌あああああああああああああああああああああ!!!

陽一:落ち着けって……もう死んでるんだって、俺ら。

まい:嫌だあああああああああああああああああああああああ!!!

陽一:もうここ天国なんだって。天国に来れただけでもありがたいと思わないと……。

まい:なんで陽ちゃんはそんな冷静に居られるの!死んだんだよ!!あたし達、死んだんだよ!!

陽一:いや……まだ混乱してるけどさ。もうこっちで暮らしていくしかないじゃん。

まい:ってか何であたし達死んだのよ!!

陽一:確かお笑いライブで漫才をしてたら、突然舞台に上がってきた謎の男に刺された、って感じじゃ無いか。

まい:何なのよ!!何で謎の男に刺されるのよ!!何もしてないのに!!!

陽一:うーん確かに納得いかんけど、もう諦めようぜ。天国の住民票も貰っちゃったしさ。

まい:天国の住民票って何なのよ!何なのよ!!

陽一:わかんないけどこっちに着いた瞬間、天国区役所に連れてかれたじゃん。そこで貰ったじゃん。

まい:天国って区なのかよ!!ってか、それあたし貰ってない……。

陽一:ずっと「死にたくないいいい」って叫んでるからその間に、まいちゃんの分も貰っといたよ。

まい:こっちの区役所、緩いね。

陽一:住民票を悪用するような人は天国に来れないから。結構緩いらしい。

まい:で、住民票だけ貰ってどうするの?暮らしていくって。

陽一:だから今から不動産に行こうな。

まい:お金は?お金は要らないの?要らないよね、天国だもんね!!

陽一:急に期待を寄せるようになりやがって。天国には天国の通貨があるらしいよ。

まい:えぇー……どこが天国……。

陽一:でもね、プレハブ程度なら無料で住めるらしいよ。やっぱり天国じゃない?

まい:天国まで来てプレハブって……。はぁ……やっぱ死にたくないよおおおおおお!!

陽一:死んでるんだって。

まい:って、言うか、天国のお金なんて1円たりとも持ってなくない!?どうやって暮らしていくの!?

陽一:働くしかないと思う。

まい:天国なのに!?天国なのに働くのかよ!!

陽一:働かざるもの食うべからずだよ。

まい:って言うかー!職を探すにしても今日をどう生き延びるのよ!天国来た瞬間に日雇いでも探すわけ!?

陽一:あーそれは大丈夫、住民票貰いに行った時、初期生活資金としてお金貰えたから。

まい:天国じゃん。

陽一:なんか生前の善行とか悪行とかを鑑みてお金の量が変わるらしいけど、あ、これまいちゃんの分の封筒。

まい:サンキュー!

陽一:天国の通貨は天国円。レート的には日本円ぐらいだって教わったよ。
   ……うーん、8千天国円しか入ってないや。すぐ職探さないとなぁ……。

まい:死にたくないよおおおおおおおおおおおお!!!!

陽一:すぐそれに戻るのやめてよ。

まい:私の封筒5天国円しか入ってないんだけどお!!!!!!!

陽一:えっ。

まい:私の天国ライフ終わったあああああああ!!

陽一:落ち着いて。

まい:天国で餓死だああああああ!!!天国で死んだらどこに行くのよ!!!!!!!!!!

陽一:そういえば天国で死ぬなんてことあるのかな。ないなら最悪お金なんか無くても暮らしていけるんじゃないかな。

ミサ:その疑問には私がお答えしようか?

まい:!?

陽一:……誰ですか?

ミサ:ただの通りすがりです。けど、なんか困ってるように見えたから居てもたっても居られなくなっちゃって。

陽一:天国の住民っぽい善意の塊。

ミサ:天国でも、人は死にますね。

まい:終わったああああああああああああああああ!!

ミサ:しかも、天国で死んだ人は完全に消滅し、以後どこにも行けないらしいです。

まい:もう嫌だあああああ!!何でもしますから!!あなたのゲロ飲みますから!!命を救って!!

陽一:天国まで来てゲロ飲みたがるやつと共に死んでしまうなんて。

ミサ:でも大丈夫!!

まい:何が大丈夫なのよおおおおおお!!自分だけゲロ飲まずに済むからって他人事かよおおおお!!

陽一:ゲロ飲むことは確定しちゃったのかよ。

ミサ:何故なら!!ここから東に300mぐらい歩いた先にある広場では、無料で食料を貰うことができるからです!!

まい:えっ!?

陽一:へぇ、さすがは天国だな。

ミサ:はい!広場には食の神ブフー様をかたどった石像が置いてあります。その石像の口から無限に食料が出てくるので大丈夫です!

まい:ゲロ飲まずに済むうううううううううう!!!

陽一:だいぶゲロ寄りな演出だけどな。

ミサ:あくまで天国でのお金は生活を優雅にするためのものなんです。最低限の生活は保障されています!

まい:優雅に暮らしてえええええええええええええ!!!何で5円ぽっちなのよおおおおおお!!

陽一:こいつ際限無く願うじゃねえか。

まい:あんた!そこの通りすがりのあんた!!天国来た時の初期生活資金幾らだったのよ!!

ミサ:えっ……確か……2000万天国円ぐらいですね。

まい:もうあたしを殺してくれええええええええええええええええええ!!

陽一:さっきまでと真逆の叫びかよ。まぁ……俺も結構心に来たけど……。

ミサ:そんな殺してくれなんて言っちゃダメですよ!生きてればきっと良いことがありますから!!頑張りましょう!!

陽一:まあ、2000万も分からんではない良い人だ。

まい:うるせええええ!!テメェにあたしの気持ちがわかってたまるかってんだよおおおおおおお!!!

陽一:こっちの5円も、そりゃそうだな。

ミサ:お気に触るような事を言ってしまい申し訳ございません!!どうかお許し頂けないでしょうか!!

陽一:あーあーあ、こんな謝らせちゃダメだって。

まい:ふん、許してやらなくも無い。あたしのゲロを飲んだらな。

陽一:あーもうこいつ最悪だわ。天国にふさわしくなさすぎる。
   ……あー、通りすがりの方、あんま気にしないでください、ちゃんと叱っておくんで。

ミサ:いえ、私が悪いのです。私がこのお方の気に触るような事を言ってしまったから悪いんです!!
   叱るならどうか私の事をお叱りください!!この愚かな私めを!!どうか!!

陽一:……2000万めんどくせー!!2000万も5円も違うベクトルで、めんどくせー!!

ミサ:あ、あ、あ、す、すみません……。あ、あたし……その、ご、ごめんなさい〜〜!!(走り去る)

陽一:あ、ちょっと待って!……あー……行っちゃった……。

まい:……あたし、陽ちゃんが8千ぽっちなのも何となく分かった気がするよ。

陽一:お前が言うな。





まい:さてと、あんまり美味しくなかったけど腹ごしらえも済んだし、プレハブとは言え家も手に入れたし。
   職探しと行きますか!!

陽一:いやいやいや、ここ俺の家。まいちゃん家手に入れてないじゃん。タダでもらえるのに断ったじゃん。

まい:あたしがプレハブ小屋なんかに住むとでも思ってるの?

陽一:いや、そうするほか無い状況だろ。

まい:こんなボロプレハブに住むなんて、あたしのプライドが許さない。

陽一:じゃあどうするんだよ。今日1日日雇いで働いてもアパート契約できるほど稼ぐの無理だろ。

まい:だからまあ、しばらくはここに泊まってあげるよ。

陽一:全然意味が分かんない。ここだってボロプレハブだろ。

まい:これはプライドの問題なのよ。友人のボロい家に泊まるのと、自分が所有するボロい家に暮らすのとでは全然違うのよ。

陽一:自分が所有する家が無い状態、ホームレスはプライドが許すのかよ。

まい:だからー、しばらくって言ってるでしょ!稼ぎまくってすぐ家なんか手に入れてやるわよ!!

陽一:いや、まじ出てってくんね?おちおちオナニーもできねえわ。

まい:ひどい……自分の個人的な性欲のためにか弱い乙女を追い出すなんて……。

陽一:か弱い乙女ねぇ。

まい:あー、あたしは家もなく、一人夜道をふらふら歩き、行きずりの男にレイプされ、失意のままに自ら命を捨てるんだろうな……。

陽一:いやここ天国だし。レイプするような行きずりの男そう居ないって。

まい:あたしでも来れる天国なんだからレイプするような男だって居る!!

陽一:……こいつ、レイプレベルの悪事を働いたことがあるのか…………?

まい:無かった。

陽一:よかった。

まい:でーも!あたし以上の悪人がうろついてないとも限らないでしょう!?

陽一:いや居ないだろ。まいちゃんが貰ったお金は5円。これは天国に来れるほぼ最低ラインだったからだと思う。

まい:……あたし、そんなに悪いことしてたかな……。

陽一:良いことをしてなかったのかも。

まい:例えばあたしがあと一回人を叩いたりしてたら地獄行きだった、ってことになるの?

陽一:カトリック教会の教えでは天国と地獄の間に、現世での罪を清め天国に向かう権利を得るための場、煉獄ってのがあるよ。

まい:何故カトリック教会の教えがすっと出てくる……。

陽一:仏教の六道においては天道と地獄道の間に、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道の4つの道があるね。

まい:宗教に詳しすぎない?

陽一:うん、まぁ、特定の宗教を信じてたわけじゃないけど、なるべく良い人間であろうと思って色々調べてた時期があって。

まい:その結果が8000天国円程度?

陽一:宗教はクソ。

まい:宗教のせいにするのでは無く、自らを省みるべき。

陽一:そうだった。

まい:今からでも遅くないから悔い改めるべき。

陽一:そうかもしれない。

まい:他人を不幸にするような真似は絶対すべきではない。

陽一:そうだ。

まい:話は決まったね。

陽一:えっ?

まい:私が住処を失って不幸にならないように、居候させてもらえるんだよね。よろしく!

陽一:おかしいな……。





まい:こっちに来て1週間経ったけど……。

陽一:仕事、全然決まらないね……。

まい:バイトですら面接また落ちたよ……。

陽一:俺も。昨日なんか3つも受けたのに全部丁寧に断られちゃった……。

まい:なんなのよ!心優しい天国の住人たちは困っているあたしたちをまず雇用するべき!!

陽一:全くだ!!何が天国だ!!天国はクソ!!

まい:現世では幾らでもバイト受かったのに!!!

陽一:でも働かないと一生プレハブとあんまり美味しくない無料のご飯で暮らすことになってしまう……。

まい:それだけは避けたい。それだけは。

陽一:と、言うことで、今日はなけなしのお金をはたいて面接のテクニック本を買ってきました!!

まい:さっすが!陽ちゃん!!できる男!!

陽一:その名も「天国の面接 バイトから正社員まで、現世とは違う面接テクニック丸わかり」!これ読んで勉強しよう!!

まい:そうしようそうしよう!!

陽一:俺もだけど、まいちゃんにも沢山稼いでもらって、早く出て行ってほしいからね!!

まい:豪邸に、住むぞー!!

陽一:豪邸レベルまで貯める前に、出てけー!!

まい:要検討ー!

陽一:えぇ……。

まい:ねぇ、早く読み上げて?

陽一:はぁ……「はじめに」

まい:そっから読むの?

陽一:「そもそもテクニックに頼ろうと言うこと自体が、愚かしく、天国人としての資格が足りない部分であります。」

まい:いきなり酷くない!?

陽一:「しかしながら、そういった人間にも救いの手を差し伸べる。それもまた天国人としての使命であります。」

まい:なんか上から目線強くない!?

陽一:「この本を読んでも就職できるとは限りません。しかし、この本があなたの善なる心を少しでも磨くことに繋がるのであれば、
    私どもとしてはこれ以上の幸福はありません。そう思い、この本を執筆しました。」

まい:なんか全体的にウルサくない!?

陽一:俺たちの善なる心を磨く為の本なのか。

まい:それ聖書とかで良くない!?汝の隣人愛せば良くない!?この本に求めてるの、そういうのじゃなくない!?

陽一:でも天国での面接では善なる心を見せることが何より大事らしいって聞いたぞ。

まい:そう言えば……「貴方の人相から悪しき心が垣間見えるのです」って理由でバイト落とされた……。

陽一:人を見た目で判断するのは善人のやることなのかって気もするが。
   さて、「一章 礼儀」。

まい:礼儀なんて現世と何か違うのかなぁ。

陽一:「基本的には現世とあまり変わりはありません。ただし入室時にのみ天国の文化があります。」

まい:違いあるんだ……知らなかったな……。

陽一:「面接官の目の前に跪き、面接官の手の甲に口づけをするのです。」

まい:えぇ!?キモくない!?

陽一:「これは全てを貴方と神の判断に委ねます、という意味です。これをしなかった場合、
   『てめえごときに判断されるほど俺はちんけな人間じゃねえんだ、土下座されても働いてやるもんか』と言う意思表明になります。」

まい:マジかよ……今まで自分から採用の目を潰しまくってた……。

陽一:「あとは現世とほぼ同じですが、現世で礼儀を学ばなかった者に向けて一応の解説を示します。」

まい:そこは飛ばしていいんじゃない?

陽一:そうだな……受け答えのページまで飛ばすか。
   「二章 受け答え
    天国の面接で最も重視されるのが受け答えです。正しく善なる心の示すままに回答することが大事です。
    よって、善なる心を持ち合わせている自信があるという人は、この章は読まなくても構いません。
    善なる心が不足している愚かしき天国人の方のみ、この章をしっかり読んでください。」

まい:なんでこう全体的にバカにした感じなのよ!!ムカつく!!

陽一:ここも飛ばす?

まい:いや、読もう。

陽一:そうだね。
   「以下に例題を示しますので、考えながら読み進めてください。」

まい:ふーん。

陽一:「貴方はコンビニ店員です。突然、ナイフを持った男が『金を出せ』と貴方に要求してきました。貴方はどうしますか?」だって。

まい:あたしコンビニでバイトしてたことあるから知ってるよ。
   身の安全のために従うフリをしつつ、隙を見て通報ボタン、もしくは防犯ブザーを押す。
   その後はなるべく時間をかけて現金を用意し、それでも間に合わなかったら逃げたところにカラーボールを投げる。これでしょ?

陽一:いや、でも従うフリをする、っていうのはある意味嘘をつくって事にならないか?
   それは善なる心に反しているんじゃないのか?

まい:えぇー、強盗に対しても嘘ついちゃダメなの?

陽一:今は店側も保険に入ってることが多いって言うし、ここは素直にお金を渡す、ってのはどう?

まい:えぇ、それこそ悪を許し悪を蔓延らせる行為だと思うけど……。

陽一:正解見てみるか。

まい:そうね。

陽一:「正解例 ナイフを手で掴み、血を流す。その後『この男の罪が赦される様、私はこの血を神に差し出します。
    どうかこの男に神のご加護があらんことを』と祈る。」だって。

まい:できるかそんなこと!!

陽一:「これにより全ての罪は赦され、男自身の善なる心にも働きかけられるでしょう。
    そして自分自身も善行を積むことができます。つまり男と自分の間にwin-winの関係が出来るのです。」

まい:善行を積むことをwin-winとか言うなよ。

陽一:他の例としては、「自らの肉体を切り分け、男に食べる様差し出す。」なんかもあるみたいだよ。

まい:あんまり変わんないじゃん。なんで勝手に来た強盗のために自分が傷つかなきゃいけないの……。

陽一:天国の面接ってここまで言わないとダメなんだね……。落ちた理由分かった気がするよ。

まい:いや難易度高すぎるでしょ……現世に帰りたい。

陽一:「それでは次の例題です。」

まい:まぁでも、なんとなく要領は分かってきたかも。

陽一:「あなたは電車の中でお尻を触られた、つまり痴漢にあいました。さて、あなたはどのような対処をするべきでしょうか?」

まい:これは簡単!自分の尻を切り分け、痴漢に触る様差し出す!

陽一:あーなんかそれっぽい!!それっぽい!!

まい:もしくは聖書方式!右の尻を揉まれたら左の尻を差し出す!

陽一:凄い!善なる心が覚醒しつつある感じ!

まい:もしくはタンポンを手で引っこ抜き、血を流す。その後『この男の罪が赦される様、私はこの血を神に差し出します。
   どうかこの男に神のご加護があらんことを』と祈る!

陽一:それは絶対違う。

まい:あれー!?

陽一:電車の中で経血垂れ流すのはダメ。

まい:調子乗っちゃった。

陽一:正解見てみようか。

まい:うん!

陽一:「正解例 その場で痴漢を殺す。」

まい:は????

陽一:「赦すばかりが、善ではないのです。」

まい:は????

陽一:「痴漢に汚された身体を切り分けたり、血を神に捧げたりしても、そもそも赦される事はありません。
    悪の根っこを切り取るためには、その人間を殺すしかないのです。」だとさ。

まい:分かんないんだけど!!全然わかんないんだけど!!

陽一:「それが、彼の魂の救済にもなるのです。」

まい:じゃあ強盗も殺せばいいじゃん!!

陽一:まだ掴めないな、次の例題行くぞ。

まい:……もういいよ!!

陽一:えっ?

まい:その本のおかげで分かった、あたしにはここで働くのは無理!!
   地獄に落ちなかっただけマシと思いながら、適当にふらふら暮らすわ。

陽一:……。

まい:この家も出ていくよ。プレハブ貰ってくる。
   あたしは諦めるけど、陽ちゃんは頑張って幸せになりなよ。

陽一:…………俺も就職なんかやめるわ、普通にこっちでも芸人やらない?

まい:…………!?

陽一:こっちでどういう風にやってけばいいのか分かんないけどさ。

まい:……でも、芸人は稼げないじゃん……現世でも食っていけなかったのに、こっちで食っていけるかな……?

陽一:何言ってんの。お金なんか無くったって食っていけるのが天国じゃん。どうせ働かないなら同じことじゃん。

まい:天国まで来てそんなしょぼくれた暮らしでいいの?
   一生懸命頑張っても、大した成果も上げられなくて、って言うか何にも成らなくて。

陽一:別にしょぼくれた暮らしとは限らんだろ。俺は天国でこそ笑いで天下が取れると思ってるよ!

まい:現世でも無理だったのに!?

陽一:いいか、現世の笑いは厳しい!でも天国なら!天国は善人だらけ、きっと笑いのレベルだって低いはずだ。

まい:え?どういう事?

陽一:善人にべっぴんさんを一人飛ばせるかって話だよ!

まい:な、なるほど?

陽一:善人が「押すなよ!絶対押すなよ!」って言ってる人間を熱湯風呂に叩き落とせるか!?

まい:な、なるほど!!

陽一:分かってくれたか!?

まい:これから陽ちゃんはリアクション芸で行くって事でしょ?

陽一:違う!!!!!!!!!





まい:どうもー!!PINKY PUNK PUMKIN POP!!でーす!!

陽一:ねー、石像から食べ物が無限に出てくる広場で漫才させていただきますけども。

まい:少しでも耳を傾けていただければ幸いでーす!

陽一:もし気に入っていただけたら、ここに置いてある箱の中にお金を入れて頂けれますと励みになりま……

(人々がお金を入れていく)

まい:あー、箱がいっぱいになっちゃいましたね!取り替えますね!

陽一:いやー本当皆さんありがとうございま……

(取り替えた箱もあっという間に埋まる)

まい:きゃー!!きゃー!!!!陽ちゃん箱早く取り替えて!!

陽一:はいはいただいま!!いや本当皆さんすみません、ありがとうございま……

(取り替えた箱もあっという間に埋まる)

まい:陽ちゃん早く取り替えて!!陽ちゃん?陽ちゃん早く!!

陽一:漫才やらせろや。なんだこのやり甲斐のない時間。

まい:やり甲斐なんか気にしてる場合じゃないよ!こんなチャンス滅多にないって!

陽一:いや、これは一周回ってコケにされてる気分。必死で俺一人でネタ書いたのに。何なの。

まい:ちょっ、何失礼なこと言ってるの!いやすみませんね皆さん本当に。

陽一:こうしましょう。箱の中にお金入れる時間は漫才後にまとめてしますんで、とりあえず僕らの漫才見てください!

まい:えー……もうやらなくても良くない……?

陽一:良くない!漫才入るよ!

まい:はいはい…………。

陽一:ってことでね。近頃思うんですけどね、最近の子供の遊びって僕たちの時と違うじゃないですか。

まい:あー確かに。あたし達が子供の頃はメンコとかベーゴマとか……。

陽一:いやお前何歳だよ!クソババアかよ!!

まい:爺さん、粗茶を。

陽一:いやクソババアじゃねえかよ!!クソババアの世界観に巻き込むんじゃねえよ!

まい:あれ、なんの話だっけ?息子の奥さんに毒を盛られてる気がするって話だっけ?

陽一:痴呆症のクソババアじゃねえかよ!!若くあれよ!!

まい:(小声で)ちょ、ちょっと、全然ウケてないじゃん……。

陽一:(小声で)こ、こっからだって、まだ導入だから……。

まい:(小声で)ってか、あたし達を見る目が急に厳しくなったような……。

陽一:(小声で)た、確かに……。

まい:(小声で)やっぱり天国でクソババアはまずいって。軌道修正しよ。

陽一:(小声で)わ、わかった。

まい:コホン……クソババアなんて言っちゃダメよ!ご老人の方々に失礼じゃないの!

陽一:ぼ、僕が間違っていたぁー!!

まい:ご老人の方々は有難がらなきゃダメでしょ!!

陽一:ぼ、僕が間違っていましたぁー!!

まい:誰の悪口も言わず、素敵な世の中にしていきましょう。できるよね?

陽一:はい!僕はもう、誰にも失礼なことは言いません!!

まい:なら大丈夫、一緒に素晴らしい世の中を作り上げましょう!以上!PINKY PUNK PUMKIN POP!!でした!!

陽一:ありがとうございました!!

(割れんばかりの拍手、舞い散る札束)

 男:途中は正直どうなることかと思ったけど、最後は良かった。感動した!

 女:あえて悪い例を出すことで、話の示す方向がより良く伝わる漫才でした!

老女:そして失礼な発言をした物すら許し素晴らしい世界の一員として招き入れる懐の深さ……!いいものに出会ったのう……。
   これはほんのお礼じゃ(札束)。

陽一:あ、あ、ありがとうございます……?





まい:あ、いや、こんなにお金いいんですか?……あ、ありがとうございます!また是非!!
   ……ふぅー、今の人で最後だね。いやー稼いだねー。この調子でどんどん稼いでいこ!

陽一:こんなんじゃ、ダメだー!!!!

まい:何でよ!!この調子で行けば1ヶ月で豪邸も夢じゃないのに……!

陽一:こんなのは……俺の追い求めていた笑いじゃない……。

まい:その追い求めてた笑いとやらは少しもウケなかったじゃないの!途中で軌道修正出来たからこそ、評判が良かったんだよ!

陽一:いや、そもそも軌道修正後だって別にウケてねえからな!ただ拍手と賞賛を得ただけで!笑いは0だっただろ!!

まい:何よ!あんなに拍手と賞賛を得たことだって、現世で何年も芸人やってたのに一度も無かったじゃない!

陽一:そういうことじゃねえだろ!芸人が笑い取らなくてどうするんだよ!

京介:兄ちゃんの言う通りやでぇ。芸人は笑い取ってナンボや。

まい:誰!?

京介:兄ちゃん達の漫才見させてもろた、しがないお笑い好き。京介や。

陽一:どっかで会ったことあるような……あ!

まい:え?

陽一:この人現世で一回だけ出たお笑いライブの主催者の人だよ!「爆笑腸捻転」の主催の!

まい:え、あ!

京介:確かに生きてた頃に主催しとったが……兄ちゃんら出とった?

陽一:出てましたよ!PINKY PUNK PUMPKIN POP!!ですよ!!ほら!!

京介:あー……あの名前の長い……。

まい:現世でも見慣れた反応。

陽一:でも仮にも出させていただいた身としては寂しい。

京介:いやでも思い出したで!あんまおもろなかったけど、若くて元気あったから試しに出してやった気がするわ。

陽一:はぁ……。

京介:何や死んだんか。二人揃って。まだ若いやろ。えぇと……陰気ダンス加齢臭ソング?

まい:PINKY PUNK PUMPKIN POP!!です。

陽一:若くも元気でもないじゃないですか。

京介:そんなんはどうでもええわ。今日のネタ何やねん。久々にこっちで漫才見れるかと思ったら……。

まい:ネタじゃ、なかったですね……。

京介:まぁ、後半で展開変えた所はちょっとだけおもろかったわ。急にボケツッコミ無くなって。シュール?って奴やんな?

陽一:あ、いや、あれは……。

京介:そこだけやな。前半はクソベタなボケと勢いだけのツッコミ。まぁ頑張ることやで、応援しとるけ。

まい:あ、あ、ありがとうございます……ま、また来てください。

陽一:…………。

京介:おう、ほなまた。

まい:……で、陽ちゃんの追い求めてる笑いって?

陽一:いや、もういい……。





まい:もう!ちゃんとルールを守らないからこういうことになるんだよ!
   法律はちゃんと守らないといけないの!わかった?

陽一:うん!わかった!もう絶対悪いことはしないよ!

まい:みんなもルールを守って、素敵な世の中を作りあげましょう!以上、PINKY PUNK PUMPKIN POP!!でした!

陽一:ありがとうございましたー!!

(割れんばかりの拍手、舞い散る札束、サインや握手を求める人の行列、涙を流す人も)

まい:いやー、今日の新ネタも評判最高だね。陽ちゃんこっちの方向性の方が才能あるんじゃないの?

陽一:……絶対違う!!
題材: 死後 
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